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いわもと内科クリニック

在宅酸素療法

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在宅酸素療法とは

Home Oxygen Therapyの頭文字をとって、HOT(ホット)と言い、日本語では在宅酸素療法という意味です。

在宅酸素療法とは、慢性呼吸不全や肺高血圧症、慢性心不全などの患者様が、長期にわたりご自宅で酸素吸入する治療法です。
以前は、酸素を吸うために長い間入院生活を送らなければなりませんでしたが、現在はご自宅でご家族と生活を共にしながら治療が可能となりました。また、外出や旅行、趣味を楽しむことも可能です。


どんな患者さんが在宅医療を利用するのか

慢性呼吸不全
肺の機能が損なわれると、空気中の酸素を取り込む能力が低くなり、血液中の酸素量が低下します。(二酸化炭素がたまってくる場合もあります。)
このように血液中の酸素量が一定基準より低下した状態を呼吸不全といい、1ヶ月以上このような状態が続いていることを慢性呼吸不全といいます。

慢性呼吸不全をきたす主な疾患として、

  • ① 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • ② 肺結核後遺症
  • ③ 気管支拡張症
  • ④ 間質性肺炎
  • ⑤ 職業性肺疾患(じん肺など)

などがあります。

在宅酸素療法の効果

呼吸状態を悪化させている肺の病気を治療することが、根本的な治療法になります。しかし、慢性呼吸不全の原因となる病気は、根本的な治療が困難なことが少なくありません。そのため体に不足している酸素を補い、低酸素血症を改善するために酸素療法が行われます。

期待される効果として、

  • 長生きができる
  • 生き生きとした生活を送ることができる
  • 息切れが改善する
  • 記憶力や注意力の低下が改善する
  • 入院回数を減らすことができる

などが挙げられます。

在宅酸素療法までの流れ

① 診察
診察をして、適用を決めます。その後、患者様とご家族に病状や在宅酸素療法の必要性と効果などについて説明いたします。
② 処方・トレーニング
医師の指導の下、酸素吸入量・時間を決定します。また、在宅酸素療法を実施するにあたって必要な機器の取り扱い、生活指導、緊急時の対応などをトレーニングします。
③ 機器の配置・配送・点検
処方などについて医師からの指示に従い機器の設置・配送・点検を行います。
④ 月1回の定期的な指導
1ヶ月に1回以上、使用状況、日常生活状況、血液ガスや呼吸の状について診療を受けます。

在宅酸素療法の機器について

酸素濃縮器や酸素ボンベに接続されたカニューラというチューブを通して鼻から酸素を吸入します。酸素濃縮器は室内の空気から酸素を濃縮する機器で、電気で動きます。また、外出時は携帯用の酸素ボンベを使用します。

酸素をきちんと吸うことで、心臓の他、臓器が守られます。酸素はお薬と同じで、体に必要な量を補う為に処方されているものです。「息切れ」が強いからといって勝手に酸素流量計を変えてはいけません。
また、使用上の注意として、火気からは2m以上離れて使用して下さい。

※とくにタバコは厳禁です。酸素吸入をしながらタバコを吸うことは、健康面からも絶対にやめましょう。


酸素濃縮装置
酸素濃縮装置①

・部屋の空気を取り込んで窒素を取り除き、酸素を濃縮して供給する

・通信システムを用いて遠隔地からバイタルデータを確認でき、より適切な指導管理が可能

酸素濃縮装置①

酸素濃縮装置②

・酸素ボンベで外出すつ患者様の酸素切れの不安を解消するため、家庭用電源があれば苦悩度な酸素を安定供給できる

・電源の無い環境でもバッテリー駆動で最大6.5時間以上連続動作が可能

酸素濃縮装置②

在宅酸素療法の適応基準について

在宅酸素療法の適応基準がありますが、息切れのある患者さん、指に装着するだけで体の中の酸素量が簡単にわかるパルスオキシメーターで動脈酸素分圧をみて濃度の低下している患者さんは数値によらず、医師の判断で健康保険を適用することができます。

在宅酸素療法について、何か不安なことがあればお気軽にご相談ください。

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